Diary

Los Angeles

この夏は数日ながらロサンゼルスを訪れました。 

ハリウッドのブルーバードに溶け込んでいるMetro Railのハリウッド・バイン駅を出た正面に位置するパンテージ・シアター。1930年にオープンしたアールデコ調の歴史ある劇場で、ブロードウェイ人気ミュージカルは大抵ここにやってくるようでロサンゼルスの人達に古くから愛されている劇場なのだそうです。ハリウッドらしくとても華やかで芸術的な装飾の劇場は足を踏み入れるだけで、歴史の重みと芸術性を感じるとても美しい空間でした。日本で言うところの帝国劇場といったところでしょうか…。

現在、公演中の演目「ウェイトレス」を観劇して参りました。2007年に公開された映画を元にジェッシー・ネルソンが脚本を手掛けたブロードウェイミュージカル。日本ではまだ公開されておらず、英語にも自信がないので出発前にこの映画を見て内容を把握して行ったのでとても分かり易く楽しむ事が出来ました。一件どこでもありそうな不幸な女性を描いた物語に見えますが、その不幸をアメリカンジョーク、笑いに変えてしまう”ザ・アメリカンコメディーの王道“といった感じ!笑いあり涙あり、心温まる内容でしたが、オーディエンスの心を揺さぶる圧巻の歌唱力と演技力には脱帽でした。

笑いたい時には大いに声を出して笑い、感動したら涙を流す…当たり前の事を、こんなにも躊躇なくやってのける国民性はなんだかうやらましくもあり、その中に混じった私自身も少しばかり心がオープンになれていたような気がしました。

 

別日には、ランチョ・パロス・デルベスという海が一望できる絶景な場所に家を構える知人のホームパーティーへ足を運びました。なんと、ホームパーティーに50~60人もの人が子供から大人まで集まるのです。なかなか日本では…いやいや、私の周りでは聞かない話しです。笑

海外では、手土産というより皆其々が食べ物や飲み物を持ち寄り、基本的にセルフで来たい時に来て帰りたいときに帰る!というようなとても自由で気を遣わないでいられる心地良い時間が流れていました。そのお陰で私自身も気楽に人と触れ合い、自然と出来る輪のなかでハグをしたり握手をしたり、普段日本に居たら到底恥ずかしく照れてしまうようなことを、この瞬間だけはこちらの当たり前に馴染んで居れたような気がします。

なんと陽気なのでしょう…今思い返すと、やっぱりちょっと照れてしまいます。

ご招待いただいたマキさんは日本人で、この御宅でお姉さん夫婦とお母様、お父様と三世帯で同居をされています。このお母様がチャキチャキで、話し始めると間髪いれず一時間以上もの間、永遠に喋り続けてしまうからまるでバラエティ番組でも見ているかのよう。其れだけで元気と勇気を貰います。自分自身75歳を迎えた時にはあれだけのパワーを備えていられるかしら…

 

実はこの旅に出発する前に、国際免許も取得し(ただ15分程度の手続きだけですが)こちらの広大な道路の運転もしました!広大…⁈と思っていた道路、実は5車線とかあるのですがまぁ狭くて、加えてスピードもビュンビュン飛ばす訳ですから、後に行くディズニーランドのどんなアトラクションよりも遥かに恐ろしのがこの運転でした。私が余りにも慎重なもんですから、後ろの車から「遅いぞー‼︎」とクラクションを何度鳴らされたことか…ゔぅ~~、と半べそをかいてしまいました。

今年は驚異的な暑さで、日本にいたら出来るだけ外を歩きたくない、涼しいところでゴロゴロしていたい、そんな気持ちになってしまいがちですが、やはり外へ出なくては…‼︎ここに来て、心からそう感じました。朝日と共に目を覚まし、沢山の自然と人と触れ合い美味しいご飯をいただく。

当たり前のことが一番幸せなんですよね!まだまだ知らない事だらけな世界というものに目を向け、様々な価値観と触れ合い、そして日本の深い美しさにも、もっと目を向けたいと思いました。

どんなことも目新しく、好奇心をもって楽しむことができた旅。そして「人の輪」という人との繋がりの中で生きていることを実感した旅。そして自然の中で生かされていることに感謝できた旅でした。

@izumisae_official

生きているって素晴らしい!2018.08.10  SaeIzumi

 

 

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